アドラー心理学から見る人生を通して付き合える友人づくり

日記

こんにちは、ちくわぶです。

ふと思ったのですが、友人が多いのは大変結構なことですが、人生を通して友好を深める様な友人となると本当に限られると思います。

逆を言えばそうでない友人となると、仕事や趣味など共通のカテゴリがなくなると縁が途切れてしまいます。

仕事が変わっても、引っ越しても、友人として接し合える「親友」づくりについてアドラー心理学を交え記載したいと思います。

この記事での親友と友人の定義

この記事では「親友」と言う言葉の定義を、仕事・趣味などの繋がりに関係なく、1個人同士の繋がりでお互いの存在価値を一生涯に渡って見出す程強い友人関係としたいと思います。

平たく言えば「どんな悩みでも相談しあえるような無二の友人」と言った感じです。

一方で、例えば転職してしまえば縁が切れてしまうような友人については単に「友人」と呼びたいと思います。

社会人の平均友人数は10人前後

友人に関する統計は様々ありますが、この記事(日経ビジネス)では社会人に平均友人数は10人前後と言われています。こちらの記事でいう友人数は、私の記事でいう「友人」数に該当します。

体感上でもこんなもんだろなという気がします。

なかなか連絡を取らないけど大切な友人という人もいっぱいいますが、私の場合も普段から連絡を取っている「友人」となると大体10人くらいです。

「親友」の数となると4人ですね。

親友がいるのは大体7割。2〜3人程度。

「親友」の定義は若干違うかもしれませんが、こちらの記事(朝日新聞)での主に50代以上を対象としたアンケート調査では、親友がいる人は年代が上がるにつれ増える傾向があります。

その人数は2〜3人と回答した人が最も多かったそうです。

「親友がいる」人にその数を聞くと、「2~3人」が55%と最も多く、「1人」と「4~5人」がそれぞれ19%で続きました。

https://www.asahi.com/relife/article/11280529

2つの調査結果を合わせると「友人」の中で「親友」となる人は2〜3人程度。

つまり、荒い計算ですが友人の20〜30%程度が「親友」ということになります。

これは「10人の友人」という分母が前提の親友割合としては納得感があります。

ですが、「友人」から「親友」になる確率、つまり【友人が多い人であれば親友も比例して多くなる】という意味としては疑問です。

70代以上では親友の数は「4〜5人」

2つめにご紹介した記事には興味深い記載があります。

男女別でみると「2~3人」が男性(42%)、女性(62%)ともに最も多く、次いで多かったのは男性で「4~5人」(29%)、女性では「1人」(20%)でした。年代別では、60代、50代、49歳以下では「2~3人」と答える人が最も多かったのに対し、70代以上では「4~5人」が最多でした。

https://www.asahi.com/relife/article/11280529

50〜70代となると、大きな人生の転換期があります。

「退職」です。

現役で働いている間の方が人と会う機会は多いと予想しています。

しかし、「親友」の数としてはむしろ退職後の方が多くなる傾向があったようです。

仮説:退職後の方が人間関係の濃いコミュニティーに属しているため親友ができやすい

現役で働いている時の方が人との関わる数は多いものの、仕事上の繋がりであり、退職してしまうと多くは疎遠になってしまう。

シニアのコミュニティに属していたとしても現役時代の「友人」数と比べると減っているのではないかと予想します。

一方で、退職後に属するシニアのコミュニティーでは、人と関わる目的が「仕事」ではなく「人との関わること」自体が目的なので「友人」の中から「親友」になる割合が高いのではないかという仮説を立てました。

この場合、仕事という媒体を介さず個々人の繋がり自体を目的としているため交友関係は一歩深くなります。

「友人」数は減ったとしても「親友」になる割合が高くなる、という仮説です。

アドラー心理学に見る人生のタスク(3つの絆)

アドラー心理学では対人関係は3つの過程があるとしています。

  1. 仕事のタスク
  2. 交友のタスク
  3. 愛のタスク

この順で相手との距離と深さ(人間関係が)深まります。

アドラーはこの3つをまとめて「人生のタスク」あるいは「3つの絆」と呼ぶこともありました。

“タスク”と呼ばれるのは【社会と調和して暮らせるために欠かせないの対人関係】であるからです。

これに照らし合わせると、仕事の現役時代に築く対人関係は「仕事のタスク」が主です。(*1

一方で、退職後に【友人を作るためにコミュニティに属している】という目的は一歩深い「交友のタスク」に該当します。

対人関係のスタートラインが一歩深い「交友のタスク」からであるなら、退職後の70代で「親友」が”いる”と回答する人が増え、人数も増える傾向になるのが肯けます。
(もちろん人生が長い分友人が増えるということもあり得ますが)

「親友がいる」という回答は、男性で65%、女性では71%を占めました。

年代別だと、70代以上の87%が最も高く、60代74%、50代64%、49歳以下60%と、年齢が下がるほど減って行きました。その傾向は男女共通で、男性で最も比率が高かったのは70代以上の81%、女性も70代以上の95%でした。

https://www.asahi.com/relife/article/11280529

*1:「仕事のタスク」とは単に業務のことを意味するだけでなく「共通の目的」が人間関係の間にあり、その目的がなくなってしまうと人間関係もなくなってしまう対人関係を意味しています。

親友となっていくのは「愛のタスク」

ここでいう「愛」とは西洋文化としての愛です。

例えば家族愛、隣人愛、あるいは慈愛といった意味合いで使われます。

アドラーブームとなった岸見一郎氏、古賀史健氏著の【嫌われる勇気】では愛のタスクについての説明の際、以下のように記載されています。

「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えたとき、愛を実感することができます。

嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え

この考えはこの記事における「親友」の定義に近いものがあります。

「交友のタスク」でもなかなかいない十分に深い友人関係だと思います。

ただ、「人生を通した無二の親友」という程になると「愛のタスク」になります。

では「交友のタスク」から「愛のタスク」への進展させるために必要なことはというと前出の【嫌われる勇気】では「勇気の問題」と結論づけています。

いわば「仕事のタスク」では下手な鉄砲数打ち当たるのように多くの友人と知り合えます。

しかし、そこから「交友のタスク」となると一歩勇気がいり、「愛のタスク」となればさらに勇気がいるというこです。

逆の言い方をすれば、もし「親友と呼べる人がいない」というのであれば、それは「勇気を振り絞りたくない」(勇気を出して拒絶されたくない)という思いが優先しているからです。

もちろん実際に勇気を出せば中には拒絶の態度を示す人もいます。

親友を作るための「勇気」という視点では、踏み出すための「勇気」と、拒絶されたとしてもめげない「勇気」、つまりまた挑戦できる「勇気」が必要ということになります。
拒絶されてもつきまとうのはストーカー行為。「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」にならず、むしろストーカは相手を縛る行為であり「社会と調和」を重んじるアドラーの考えに当てはまりません。

アドラーの【嫌われる勇気】については別記事で紹介していますのでこちらもご参照ください。
嫌われる勇気, 幸せになる勇気:アドラーに触れて

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